何もしなければ廃棄されてしまう商品を消費者のニーズとマッチングさせることで食品ロスの発生や、無駄を減らす仕組みです。
欧米では文字通り公共の場に設置された大きな冷蔵庫に個人や飲食店が不要な食べ物を冷蔵庫に入れて、その食べ物は誰でも持って帰ることができるという取り組みだそうですが、衛生観念や食品の取り扱いの文化の違う日本ではなかなか同じようにはいきません。それでも日本に合う仕組みとして、2020年の秋に岡山で「コミュニティフリッジ」が立ち上がりました。
地域の住民とお店が一緒になってフードロスを減らす取り組み。昨今の社会事情から、フードバンク(一方に余っている食べ物があり他方で食べ物に困っている人がいてそれをつなぐ活動)の一つの形としてもニューヨークなどで取り入れられているようです。
私たちはコロナ禍が続き、地域での問題がどんどんと見えなくなってきているように感じてます。【ほんとうに困っている人が声をあげることができにくい】そんな社会になっているように感じます。
いつのまにか、「支援する側」と「支援される側」を分断するような社会になってしまっていて、「支援をうけるハードル」がどんどん上がっているように思います。そんな現状に取り組むために日本型「コミュニティフリッジ」を寝屋川に作るプロジェクトを立ち上げることにしました。
仏教のことばで「喜捨(きしゃ)」ということばがあります。持つもの持たないもの関係なく「自らの物」に執着することなく提供する、まさに私たちが目指してきた「たすけあい」。そんな関係づくりを目指すための拠点として寝屋川コミュニティフリッジを作り、運営していきたいと思います。