2021年度「ベスト育児制度賞」の特設ページの大阪のページ
受賞理由については、「低出生体重児は、出生後にも医療的ケアが必要となる場合も多く保護者への手厚いサポートが求められます。経験からの思いやりの視点を評価いたしました。」という評価をいただいております。
「小さく産まれてきた赤ちゃん」へかわいい産着と洋服を贈るプロジェクト(通称:めばえプロジェクト)は、特定非営利活動法人 芽ばえ(理事長 園田 茂香)が行われている取り組みに、特定非営利活動法人 寝屋川市民たすけあいの会(大阪府寝屋川市、共同代表理事 中務飛鳥、後藤雅子)が協働してこの春から取り組んでいます。
小さくうまれてきた赤ちゃんへ かわいい産着、洋服を贈りたい!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000083666.html
-この取組に至った背景-小さく産まれてこようと大きく産まれてこようと変わらないはず。でも、実は小さく産まれてきた赤ちゃんは、「小さい」ということだけで難しいことを抱えます。その一つが、小さな赤ちゃんむけの産着や服、おむつが少ないことです。小さく産まれてきたこどもさんの中にはすぐに病院から退院できないこどもさんもおられます。
ようやく、病院から退院してお家に帰ることができる。「でも、そのときに着るお洋服がない」、そんなご家族の体験談からこのプロジェクトは動きはじめました。
-小さく産まれてきた赤ちゃん=低出生体重児って?-小さく産まれてきた赤ちゃん。聞きなじみがあるのは「未熟児」ということばかもしれませんが、いまは未熟児とは言わず一般には低出生体重児と呼びます。その中でも、
2500g未満のこどもさんを「低出生体重児」。
1500g未満を「極低出生体重児」、
1000g未満を「超低出生体重児」
と制度的には呼ぶのだそうです。
実は、いまでは新しく産まれるこどもさんの約10%強が2500g未満で産まれます。
つまり、10人に1人は、「低出生体重」で産まれてくるのです。
国などの出している報告書によれば
「●低出生体重児は、出生後にも医療的ケアが必要となる場合も多く、また、発育・発達の遅延や障害、成人後も含めた健康に係るリスクが大きいことが指摘されています。そのため保護者は、出生直後、他院後、乳児期、幼児期、学齢期と行ったライフステージごとに、健康や障害、発育・発達、学習など、様々な不安を持ったり、育児上の困難を抱えたりしやすい傾向にあると言われています。」(平成30年度こども・子育て支援推進調査研究事業 小さく産まれた赤ちゃんへの保健指導のあり方に関する調査研究事業」より)
小さく産まれたこどもたちとその家族には、手厚いサポートが必要だと言われています。
手厚いサポートというとつい医療や福祉の制度と思いがちになりますが、実は、もっと日常的なことが必要だったりします。産着や洋服、おむつなどもその一つです。「新生児むき」中には小さい新生児向きと書かれているそれらの商品は、ほとんどが2500g以上の赤ちゃん用です。「赤ちゃんはすぐに大きくなるから」ということなのでしょうが、小さく産まれてきた赤ちゃんにとっては、身体に合わないものを身につけざるを得ません。また、おむつに至っては5Sサイズなどの超低体重児むきの商品は産院や病院むきで、一般にはなかなか手に入れることができません。現状は病院などからまわしてもらっているという声がきかれます。
今回の「ベスト育児制度賞」の受賞でも、私たちの思いと同様に、寝屋川市の子どもたちだけではなく、いろいろな地域で「小さく産まれてきた赤ちゃんとその家族」へいろいろな支援がひろがっていってほしいと願っています。